(株) 文   屋
青森県三戸郡五戸町字沢向27-1
店舗兼ねた社屋新築
       ―地域に役立つ店目指す―
 東北新幹線の終着駅、青森県の八戸駅から車で西に20分の所にある五戸町。その五戸町で創業27年目を迎えた文屋(ふみや)が店舗を兼ねた社屋を新築、16年9月10日から営業を開始した。

 「旧店舗はウナギの寝床のようなタテ長のつくりだった。そのため、従業員同士のコミュニケーションが取りにくかったり、在庫商品を探しに奥の倉庫まで走らなくてはならず、とても不便だった。駐車場も道路をはさんだ向い側にしかなく、、あまり利用されなかった」。菊池睦子社長は気付かないうちにお客に我慢を強いていた、と当時を振り返る。
 これらの問題を一挙に解決するため、新店舗建設を決意。新店舗建設用地として200坪の土地を15年がかりで購入、延床面積73.5坪、売場面積約40坪、駐車スペース15台分の新社屋兼店舗を新築した。都内の有力店をいろいろ視察し自らデザインしたという菊池社長がこだわったのは「すべてが見える店」。仕切りを極力減らし、什器の高さを抑えて見通しをよくすることで“お客の顔が見える”“従業員の顔が見える”“心が伝わる”店づくりを目指した。ちなみに社長室もガラス張りで、店内から社長室が見えるようになっている。
 もう1つこだわったのが、将来の増築に備えた基礎工事。次の世代のことを考え、3階建てまで増築できるようにしっかりとした基礎を打った。一方で、什器や机、イスは以前使っていたものをきれいに磨いたり、リフォームして使用、新しい什器は3割程度にとどめた。
 商品構成は、学用品、一般文具、事務用品から、大画面液晶テレビ、携帯電話、組み立てパソコンといったデジタル機器、菓子、時計など実に幅広い。このほか年に1回宝石やスーツの販売も行っており、文具にこだわらない柔軟な発想で商品展開している。
 「新店舗になり若い人や仕事帰りの人が増え、客数は増加した。しかも100%車での来店。また通路が広くなったことで、ベビーカーでも入ってこられるため、家族での来店も目立つようになった。売場が広くなったせいもあるが、滞在時間が延びて客単価もアップした」(菊池睦子社長)。
〈店舗データ〉
売場面積=132平方m
営業時間=午前8時半から午後8時
従業員=10人
販売=店売10%、外売90%
1日平均客数=70〜100人
平均客単価=850〜1,000円
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